いい経営者とダメな経営者の違い
会社の業績が良いのも悪いのも、全て経営者の責任です。
これは、会社規模の大小に関わらず、当てはまるものだと思います。
数多くの経営者と接してきて、業績が良い会社と悪い会社の経営者には、それぞれが共通して持っている一つの特徴がありましたので、今回ご紹介させていただきたいと思います。
いい経営者とダメな経営者の違い。それは一言でいうと、「自責か、他責か」という事です。
業績の良い会社の経営者は、会社に何か良くないことがあっても、それは自分の責任であると言い切ります。
一方、業績の悪い会社の経営者は、状況が芳しくない原因を外部環境などの自分以外の責任であると言う方が多いのです。「景気が悪い」「先月は業界全体が暇だった」「出した見積もりが通らず値引きをさせられた」「銀行がお金を貸してくれなかった」等々、自分は頑張っているのに、他者が認めてくれないというような言い草です。
業績の良い会社の経営者は真逆で、うまくいったときには「運が良かったからだ」と謙虚に受け止め、悪いことが起こった時は「自分のせいだ」と自責の念を持ちます。
これらの感情は、経営者自身は無意識に思っていることかもしれませんが、この自責にするか、他責にするかの差は、如実に会社経営の結果に表れてきます。
なぜ、この意識の差が経営の差につながるのかを、もう少し掘り下げて分析したいと思います。
まず、悪い事象を自責で捉えられるという事は、物事を本当の意味で自分事に考えられているという事です。
自分のことであるから真剣に原因を追究できるし、再発防止策もしっかりと検討することができます。
しかし、他責で捉えてしまう経営者は、物事を自分事にして考えることを放棄してしまっています。
他人のせいにして原因追及をせずに、運が悪かっただけだと問題を先延ばしにするという事は、今回はダメだったが次はうまくいくはずだと、根拠のない自信に身を固めているのと同じことです。
この原因追及への熱量の差が、経営の善し悪しに繋がっているのだと思います。
皆様は、これら二種類の経営者のどちらでしょうか?
今回の記事が、日々の仕事での視座を振り返っていただく一つの機会になれば幸いでございます。