リアルタイム会計
経営者が自社の業績をいち早く知りたいと思われるのは、当然のことです。
では、その「早い」とは、どれぐらいのスピードのことを言うのでしょうか?
世の中のほとんどの中小企業は、翌月の中旬から下旬ぐらいに前月の業績がわかるというのが多いのではないでしょうか。
しかし、最短で会社の業績を知るという状態は、前日までのものが次の日に把握できる状態であると思います。
飲食店や小売店、美容室や葬儀業など、一日ごとに売上が発生する業種であれば、その日ごとの業績を把握することで、例えば何曜日に一番利益が残りやすいのか、または何曜日に一番苦戦しているのかという事を分析することができるようになります。
このようにして、リアルタイムに業績を把握することで、事業の分析、対策検討、実行のスピードを速めたり、サイクル回数を増やすことができるようになります。
リアルタイム会計を実現するためには、社内経理の仕組みを整えることが非常に重要になってきます。
実際の経理業務としては、例えば支払先の業者から届く月末締めの請求書は、翌月の10日ぐらいまでに届いて、それを締め日付けで合計額を掛計上して処理するということが普通ではないでしょうか。
しかし、リアルタイム会計を実現するのであれば、この方法では遅すぎます。では、請求書の到着を待たずして経理処理をするためには何が必要かというと、それは納品書ベースでの計上という方法になります。
納品書は商品が納品された時ごとに手に入ります。その納品書をもとにして、その日ごとに掛取引を計上していくということがリアルタイム会計には必要になります。
他の経費としてはアルバイトの給与だったり、その日購入した消耗品だったりという経費の領収書を一日一日ごとに翌日には計上されているという状態となるように社内の経理体制を構築することが、リアルタイム会計を実現する方法です。 皆さんも自社の業績をいち早く把握し、経営にスピード感を持たせていただくためにも、リアルタイム会計の導入を検討してみてはいかがでしょうか